薔薇の王女





馬鹿ね、そんなみっともないこと言うわけないわ


ギルフォードに会わせる顔もないし


それに全てを他人のせいにするなんて


下らないけど私の誇りが許さない


真っ直ぐ前を向く


そこはこの国の人々が大勢いて私の処刑を見ている

これからはこの人達がこの国を強くしなければいけない


その為には有能な指導者がこの国には必要なの


ふわりと風が吹き髪が揺れる


ねぇクレア?


私は先にいなくなってしまうけど


ちゃんと見てるから

クレアが年をとってこっちに来た時は真っ先に迎えに行くから





「神よ、我が命を貴方の手にゆだめます」