椅子から立ち窓側まで行き


バンッ!!

壁を手で叩き爪を立てる

「明日ウィリアムを攻めるわ。あの男!!私の母を侮辱したことを後悔させてやるわ!!!」

力が入り爪が壁に食い込むのが分かる、でもそんなこと今の私には気にする余裕なんてない


レオは何故か悲しそうな顔をして私を見ているから、またそれが癪に触って

「何よレオ!?そんな同情した顔されても何も嬉しくもないわ。私はね今晴れ晴れとした気持ちなのよ!!」



いつもいつも「第一王女でありながら私生児だ」って影で言われ

母とも離れ


「もう…もう誰にも言わせなわ。あの時からの悔しさを!!」

何も言わずレオは部屋を出て行った