薔薇の王女

ここはクレアとは正反対にある部屋…「メアリ様、ダトリー卿とブランダ伯爵様がお着きになりました。」

レオナルドは主であるメアリに報告する。


そうか、あの二人もシーモアを裏切ったか。

「そう、二人は私を支持すると?」

「はい、お二方ともシーモア公がこの国の王の様に命令されてるのに嫌気がさしたと。元々シーモア公を認めてなかったとも言っておりました」


クスッと笑ってしまう。あれだけでかい口叩いておきながら

ここまで人望がないとはね


「分かったわ、レオ準備の方は?」

私が聞くとレオは少し笑いながら


「もういつでも大丈夫ですメアリ様、思った以上に裏切りこちら側にくる者が多かったので」