薔薇の王女





「でも俺はただの騎士団員の一人、あなたはこの国の王女だ」

身分―――


二人の前に立ちはばかる壁

「でも……!!私セシルが大好きなの!!」

私はまたギュッとセシルを抱きしめる


と、急にセシルが身を離し部屋の入口に向かう


「セシル??いや!置いてかないで!!」


フッ、と部屋の灯りの火を消す


そのとたんに部屋は闇に包まれ見えなくなり

「セシル、何で火を消したの?」






「今は俺は騎士団員の一人ではない」


セシルが近づいてくるのが分かる


「そしてあなたもこの国の王女でもない」



優しく両手で肩を掴み

「今の俺達はただの男と女だ、愛している」


そう言いセシルの顔が近づいてきて