薔薇の王女







その声の正体は騎士団員達の声で

今ちょうど団員同士で手合わせをしている様子みたい

私が部屋に入って来たのを見て団員全員が作業を止めて頭を下げようとしたので

「あ……そのままでいいわ!続けてちょうだい!!」

慌ててそう言うと少し間を置き再び手合わせを始めた。


いけないいけない

邪魔しては。


「クレア王女様、どうされましたか?」

そう声をかけられ

振り向くとアイクが立っていた