薔薇の王女

私は観念して口を開き

「好きってのはよく分からないけど・・・気になる人はいるの。」

「ほらやっぱりいるじゃない、それで?」

フィナは興奮してるのか顔が近い

「その人はね、あんまり喋らないんだけど私はその人と居ると暖かい気持ちになるの。」

「その気になる人って貴族の人?」



貴族……

「貴族の人じゃないわ…私その人のことまだ何も知らなくて。でもその人のお陰で私声を出せる様になったの」







フィナは黙ってて何も言わない






「ごめんね。つまんない話してさ『それは恋って言うのよ?』」


フィナは私を見て言った。