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ランプだけがこの部屋の唯一の灯り

その薄暗い部屋に男がいる。


「王は・・・エドワードはもう駄目なのか?」

壁に寄りかかってるもう一人の男に聞く
「もう後数ヶ月しかもたないと聞いております。計画を早めた方がよいのでは・・・?」
そう言いながら窓を見る

「そうするか、ドーセント候。貴公はすぐに婚姻の準備をしろ、私は今から陛下に会いに行く。」

そう言い椅子に座っていた男は立ち上がり背を向け

「では、すぐに娘に伝えましょう。私の娘と貴方のもう一人の甥の婚姻で宜しいのですね?」









「ウィリアム・シーモア公」




「ああ、すぐに手配してくれ。私は可愛い甥に会いに行ってくるよ。」


「では、またのちほど・・・」

私はドーセント候を部屋に残し廊下に出て陛下の寝ている部屋に向かった。




私はエドワードの母のカトリーヌの兄にあたる


それに…

前陛下の最後の妃のアメリアの夫でもあるのだ

この時をずっと狙ってきた