薔薇の王女

来たな

ここんとこ人の顔を見てはニヤニヤしてて、いつか聞いてくるだろって思ってたが

「恋なんてしていない。」

「嘘つけ。」

即答で返されたから次の言葉が出てくるのに時間がかかってしまった。

「セシルお前さぁ~もっとマシな嘘つけよ。俺でも分かるぜ?」

「だからしていないって言ってるだろ?考え過ぎーー「でも気になる相手はいるんだろ?」

俺の言葉を遮ってケビンは聞いてくる。

そう言われて真っ先に頭に浮かんだのがあの少女で・・・



「よく分からん、ただ・・守りたい人ならいる。」