薔薇の王女

****



辺りは暗くなり月も満ちた頃

二人の男がある一室で何か作業をしている。

「はぁっ!!もう俺ダメだわ。疲れた~」

栗色の髪をした男は叫ぶ

「文句を言うなケビン、武器の手入れは新人の俺達の仕事だろ?」

そうケビンに話しながら俺は止めた手をまた動かす。

「だってよぉ…もうずっとやってるぜ!!この武器の汚れ落とすの!もぅ俺飽きたわ~」

そう言って拭いてた布を俺に向けて投げてきた。俺は完全無視でひたすら剣や斧を磨いていた。

「ちぇっ!!無視かよっ…
あ!なぁセシルお前前恋してるって言ってたよな!相手教えてくれよ!」