***** 「――――様、葬儀の方はいかがでしたか?」 一人の男が屋敷の玄関から入って来た人物に問う。 その人物はその問いには答えず二階の自室に向かい、着ていた服を脱ぎ乱暴にイスに置いた。 コッ・コッ 「失礼いたします。」 一人の男が部屋に入って来た、身なりからしてこの屋敷の執事だろう。 「何だ?私は疲れてるから用事は後にしてくれ。」 「ドーセント候がお見えになっていますがいかがいたしますか?」 「ドーセント候が?分かった、この部屋まで案内してくれ。」 「かしこまりました。」