薔薇の王女

「あなたのことでしょ?『阿呆姫』って?」

なに?いきなり会ってしかも呼ばれたくない呼び名で呼ぶなんて

「だったら何か?」
私は少し頭にきたんで素っ気なく答えた。

「あ、ごめんね!!私悪気があるわけじゃなくてさ。私何でも思った事口に出ちゃって…嫌な思いさせてごめんなさい!!」

フィナは頭を下げ謝る、ホントに悪気はなかったみたい

「別に気にしないわ、それより私に何か用があるの?」

「そうだった、私ねクレアと仲良くなりたいって思ってさ」
「何で私?馬鹿だの阿呆だの言われてるのに…」

「私もそうだと思ってたんだけど…でもね今日のあなたを見てどうもそう思えなくて」

「いいの?私といても楽しくないよ?」