薔薇の王女





「もう大丈夫なのか?」

「……アメリア様の事?」

そう私が言うとセシルさんは頷く

「一度倒れたと、アイク団長から聞いた。」

「アイクから?セシルさんはアイクと知り合いなの?」

「知り合いというより…俺ともう一人友人がいるんだが、二人とも急遽城兵隊から騎士団に入団する事になってな。」

「そうだったんだ。私は・・・大丈夫とは言えないけどもう悲しんで泣くのはやめたの。」

私はすっとベンチから立ち上がり月を見た。