薔薇の王女

いきなり目を閉じたからびっくりしたけど少ししたら寝息が聞こえたので、ホッと胸を撫で下ろした。

「呼吸も落ち着いています、このままの状態でいけばとりあえずは峠を越えるでしょう。」

先生が弟に処置をし器具を片付けている、とにかく今すぐって感じじゃないから私も安心した。

「では、私達はこれで…何かあればすぐお呼び下さいませ。」

「ええ、ありがとう。」

そう言うと医師達は部屋から出ていった。しばらく弟の様子を見てたけど大丈夫そうなので侍女にお願いして私も部屋を出た。