薔薇の王女

一瞬木の影でフォルカの姿が消えた、だが次の瞬間

「おらぁ!!」

ギィン!!

フォルカの両方の剣をアイク殿の剣が受け止める。

「俺の空中からの攻撃を受け止めるとは、少しはやるようだな」

ガギン!!

その音と共にアイク殿はフォルカの剣を弾き、

「前置きはいい、全力でこい。」

あぁ――と声を上げフォルカか再び攻撃をしかける。フォルカは二本の剣を巧みに操り身体を回転させたり、身軽なのか空中からも攻撃をしかけている。

やつは強い…

だがそれよりも強い人物が俺たちの目の前にいる。