薔薇の王女

「いいんです…少しずつで…よく頑張りましたね…」

抱きしめる力が強くなった


ああ…ありがとうお母様

わたしはお母様がいなければ何も変われなかったし、声を出そうとする勇気も持てなかった





ふと顔を上げると――――お母様も涙を流していた