ー…分かってた。 つか、俺が一番分かってるに決まってんだろ! あ?なにがって? ー…モモが世界一、可愛いってこと! 「あー、もしもし?くだらない要件言ったら殺すぞ、ボケ!」 昼休み、屋上。 俺は相変わらず遥と煙草をふかしていた。 鳴りだした携帯に眉をしかめながら画面を見つめると、 そこには族の下っ端の名前。 めんどくせー、と思いつつ電話に出たのは、 ソイツがモモと同じクラスのヤツだったからだ。