ダイヤモンドたちの旅立ちは村中総出となった。

ダイヤモンドとなずなが村人たちひとりひとりに挨拶をすませると誰かが角笛を吹いた。
わぁーと歓声が上がりみんなが空を見上げる。

ララミーの民の背中に誰か乗って空中を自由に飛んでいた。

しばらく曲芸飛行をして広場の真ん中に降りると背中に乗っていたのはフェニックスだった。

「ダイヤモンド!飛んだの。見た?」

「見たよ。ステキだった。また会いに来るから、僕と夢で飛んだこと忘れないでね」

「また会いましょう。じゃあ、名残惜しいけど、ダイヤモンド行きましょう」

なずなはダイヤモンドを促してタイムマシンの中に入って行く。そして、キュイーンと音がしてタイムマシンは消えてしまった。

ダイヤモンド、忘れないわ。また会いましょう。その時にはきっと翼が生えているわ。



外伝「翼のない子」終わり