「まぁ、いいだろう。ついて来るがいい」

木こりがドアを通り抜けて木立の方に歩き始める。

「ありがとうございます」

フェニックスは後を追った。

少し行くと若木が数本生えているところに出た。

木こりは切株にいく本か刺さっている斧を一本とりフェニックスに渡し、自分も取って若木を指さし

「この辺の若木は切っていいぞ」

と言って、自分は別の若木に斧を入れ始める。

フェニックスも斧をふるい出した。

小一時間すると筏にするのにちょうどいいぐらいの丸太が切り出されていた。

「なかなかスジがいいぞ。男だったら弟子にしたいところだ。さて、ついで丸太を川に運んで行こう」

木こりは肩に二本の丸太を乗せて歩き出す。
フェニックスもエイと力を入れて肩に乗せて後を追った。


全部の丸太を川に流すと

「流した丸太は川の中洲にたどりついているはずだ。その辺にロープがあるから勝手に筏に組むがいい。…俺はサニー、あんたの名前は?」

「私はフェニックスです。手伝っていただいてありがとうございます」

「なに、もうちょっとしたら切り出すはずだったんだ。ちょうどよかったよ。じゃあな」

フェニックスとサニーは別れを告げる。