「はい、先輩」


「えっ?」



お昼休み……
蒼空と一緒にお弁当を食べていると、いきなり蒼空がお箸をあたしの前に差し出してきた。



あたしは参考書に向けていた視線を蒼空へと変えた。





「はい、アーンしてあげる」



蒼空はそう言って、ニコッと笑った。





「えっ……
いいよ、自分で食べられるから」