それでもどうにか

やっと駅までやってきた。




よ・・・よかった・・・。



無事、着いた・・・。






アタシはホッして彼が
閉じた傘を受け取る。





「助かった、アリガトウ」




そして
西院くんは自分のブレザーを
脱いで

アタシの肩にかけながら言った。




「カラダ・・・半分、濡れてるし

冷えるんちゃう?」




「え?」





そして
彼は改札を抜けて行った。