「じゃ、 相合傘といきましょか」 西院くんは昇降口を 出たところで傘を差しながら言う。 相合傘・・・。 何言ってんの、 相合傘なんんて 今時、死語じゃないの。 でも アタシはその言葉に赤くなる。 アタシは西院くんにそんな自分を 気づかれたくなかったから 「雨・・・ さっきよりもきつくなったきた感じ」 アタシは空を見上げながら 何でもないように どうでもいいようなコトを言う。