彼女たちはアタシのことを よく知っている。 アタシがよくこうしてパンの話を しにくるから いつの間にか覚えてくれるようになった。 だから 月曜が狙い目っていうのも 教えてもらって・・・。 でも あんなことになってしまって・・・。 いや、そんなこと 考えている場合じゃない。 アタシは大山崎さんに手を合わせて頼んだ。 「お願いしますっ! 今日だけ・・・!アタシに コロッケパンを回してくださいっ! 1個でいいですからっ!!」