------------------ 「・・・オバちゃん・・・」 アタシは売り場の用意を していたオバちゃんに声をかけた。 いつもここは 大山崎(オオヤマザキ)さんと 西京極(ニシキョウゴク)さん って言う2人のオバちゃんが 切り盛りしている。 そして 今日もいつもの2人が用意を始めていた。 「あの・・・ 一生のお願いがあるんですけど・・・」 「あぁ、アヤコちゃん、 どしたん?改まって・・・」 大山崎さんが大きなカゴから パンを出して並べながら言う。