「名乗らへんの? そしたらまた・・・」 そう言って西院くんはアタシの 耳元に顔を近づけてきた。 アタシは思いっきり後ずさりする。 「あ・・・ アタシ・・・2年1組の ・・・桂・・・ アヤコ・・・(カツラ アヤコ)」 それだけ言うのに精一杯だった。 なんで・・・ こんなことに・・・。 「じゃ、 1週間、ヨロシク、アヤコ」