「わ・・・ もうこんな人がいる・・・」 アタシはあまりの人の多さに 一瞬気後れしたけれど すぐに気を取り戻し その人ごみの中に入って行く。 たくさんの人と たくさんの声。 負けるもんか・・・! どうにかこうにか潜り込み オバちゃんの顔の見えるところまで・・・。 あと少し・・・! 「オバちゃん・・・! コロ・・・パ・・・」 そう言いながらアタシは必死に手を伸ばす。 え・・・?