あ、あれって西院くんだ。



昇降口のところで彼を見かけた。




なんだ・・・。

今、帰るんだったら
別に一緒に帰ってもよかったのに。






え?

なんで一緒に帰ってもよかった

って・・・?





・・・また、
アタシ変なこと考えてる。




もう気にしない、気にしない。




そして

そのまま黙って帰れば1人で
のんびりと帰れたはずなのに

気がつくとアタシは彼を
呼ぼうとしていた。