視線の先にあったのは。 西院くんが教室のドアから 自分の腕時計を反射させて 光をアタシに当てていた。 なんなの、 この最悪のタイミングで現れるって・・・! 「なにすんのよっ!」 アタシはドアへと駆け寄って 西院くんに怒鳴る。 あれ・・・? メガネ・・・。 「・・・メガネ ・・・昨日までかけてた 予備用とか言ってたのと 違う・・・?」 「あ?これ? 結局作り直した。 5万かけてね」 そう言って彼は笑う。 なんてイヤミな・・・。