「・・・え?」



あ、

これは返そうとした・・・

西院くんの・・・。





そう思ったけれどチヨコには
なんとなく言い出せなくて
黙り込む。





「なに?言えないもん?」




そう言って彼女はカラダを
乗り出してその紙袋の中身を
引っ張り出す。







「わっ!!あかんって!!」



アタシは慌てて彼女を
止めようとしたけれど
間に合わなかった。