「着いたけど、此処でええんかな?」


「はい。此処でいいです。」


待ち合わせ場所にしたコンビニに着いた。


「麻衣ちゃん…あんな?また…おおてくれへんかなぁ?」


「こんな可愛いげの無い私とですか?」

「うん。麻衣ちゃんは、充分可愛いで?」


「私…今迄誰とも付き合った事無くて、それどころか、恋人同士がするみたいな甘甘な…?ベタベタが苦手なんです。
だから…野久保さんとは……。」


「なぁんや。そんな事?」


アハハと豪快に笑ってのけた。


そんな事って……。

「全然、そんなん大丈夫やで?
ほな、付き合うてくれるんか?」


「はぁ…まあ。」


「おっしゃあぁぁ!!!」


狭い車の中で、でっかいガッツポーズをしてるアイツを、引き攣った笑顔の私……。


カレシいない歴、18年。

関西をこよなく愛する、テンション高いこの男と、付き合う事になった。