断れなかったのは、たぶん俺の気持ちが変化してる証拠。



女なんかいらねぇのに。



その日の放課後、悠大の見舞いに行こうかと思い学校を出た。



ウソだろ~…。



数メートル先にいる白咲が、レオさんの仲間に囲まれてる…。



アイツら、女関係もやり方が汚いから。



白咲はダメだ。



思うより先にカラダが動いていた。



「マジカワイイじゃん。俺らと遊ぼうよ」

「先輩方、ちょっといいスか?」

「なんだ、陽じゃん。久しぶり~」

「久しぶりっス~。で、コイツ、俺の彼女なんで、申し訳ないですけど」

「マジで!?陽が女作るとか、ありえねぇ」

「今回マジなんで…コイツだけは勘弁してもらえません?」

「わりぃけど陽のお下がりは俺らだっていらねぇよ。今度女紹介しろよ~」



よかった…。



めちゃくちゃドキドキした…。



「先輩の彼女…?」

「今のはうっ」

「嬉しいですっ!!大好きです!!」



小さいのに抱きつかれ、ちょっと放心。



なんと俺に彼女ができました。