ラブハンター

何ココ、斎藤のテリトリー?



「何やってんだよ」

「天気いいから。普通に昼寝」

「普通、昼寝しねぇ」

「気持ちいいよ?」



芝生の上に座って、木にカラダを預けた斎藤は片手に本を持っていた。



俺もサボろうかな~。



斎藤の隣に座り、音楽を聞く。



初夏の風が気持ちいい…。



この芝の上なら…新しい技、失敗しても危険度が少ない?



ほとんど無意識。



ポケットからケータイや財布を出し、踊り出していた。



「はぁ!?なにっ!?すごっ…」

「趣味、コレ」

「やっ…」

「だぅっ!!」

「だ、大丈夫!?」



いってぇ~…。



けど、もう少しでできそうだ。



「今のって…」

「ブレイクダンス。やる?」

「やらないけど…頭とかで回るヤツとか、しちゃうの?」

「ん、場所次第」

「意外…。逆立ちとか余裕でできちゃう感じ?」

「逆立ち?」



逆立ちなんて朝飯前。