ラブハンター

アイツも人の感情ってのがあったのか。



カワイイヤツめ。



シャワーを浴び、寝たら朝。



よっさんがくわえタバコでキッチンに立っていた。



「おはよ」

「おぅ」

「また寝てねぇの?」

「3時間寝たから絶好調」

「ならいいけど。顔洗って来る」



顔を洗い、適当に髪にワックス。



髪でも切るかな~。



これ以上どこ切るんだっつーの。



なんて、自分で自分につっこむ。



虚しいヤツだな、俺って…。



「おっと、時間かかります?」

「いや、終わり」

「じゃ、俺借ります」



悠大にバスルームを明け渡し、リビングへ。



うまそうな和食が並んでる。



「いただきまぁす」

「食え食え、成長期~」

「もう成長しねぇから。俺とよっさんは老化の道をたどるだけ」

「マジかよ。俺もう身長延びねぇのかぁ~」

「ははっ!!バカか」



よっさんは大学の友達よりも気が抜ける。



俺には兄貴みたいな存在。



「なぁなぁ、夏あたり、旅行いかね?」

「旅行?」

「な~んか、ケントも陽も悩んでるみたいだし。俺もゆっくり羽根延ばしてぇ~」



連日仕事漬けだもんな。