コレを生殺しっつーのか。



やたら積極的な若菜を抱きしめてキスした。



やっぱり寝ぼけてるのか、ヘラッと笑う。



「俺は若菜を最大限に大事にしてんだ…」

「ん~…」

「悪い、限界」

「好きですぅ~…」



キスしたら止まれる気がしなくなった。



若菜といっこになりてぇ。



「ケントさんっ!?」

「お前が煽ったんだろ。俺はもうお前に触りたくて限界だ」

「あのっ…なんでこんなことに!!あたし心の準備がっ!!」

「うるせぇよ。人の気も知らねぇで…」



やっぱりダメか?



また我慢すんのか…。



「好き…ですか?」



頷いたら、予想外に若菜は笑顔になった。



ギューっと抱きつかれて…。



「ケントさんならいいです…。大事にしてくれます」

「若菜…?」

「怖いけど…ケントさんのこと信じてますから」



悪い、もうムリだ。



俺の全部を若菜にやってもいいくらい、若菜のことが好きで好きでたまらない。



ごめん、泣かせるかもしれない。