【ケント】



若菜とこんなに一緒にいるのは初めてだ。



もう…どうしたらいいか…。



頭の中がぐちゃぐちゃ。



同じベッドでなんか、眠れる気がしない。



「サッパリです~!!ケントさんもシャワー浴びたらいいんじゃないですか?」

「ん…」



温めのシャワーを浴びても落ち着かない。



若菜に触りたくて…この衝動を抑えられる気がしない…。



それでも必死に落ち着かせようと、長めにシャワーを浴びた。



服を着てから部屋に戻ると、テレビがついていて。



「若菜…?」



返事がない若菜がソファーに座ったまま眠っていた。



信じられない…。



夢だ。



だって、俺は限界なんだぞ…。



キスすらしてねぇ。



一瞬、起こそうかとも思った。



だけどガッツいてるみてぇで恥ずかしい…。



仕方なく、軽い若菜をベッドに運んで布団をかけた。



ふざけるなよ…。



同じ布団で眠れるわけねぇだろ…。