やたらなれなれしい…。



勝手に居座るし…。



「もしかして彼女?」

「あっ、若菜っていいます」

「超カワイイ~。身長差どんだけあんの?」

「どれくらいでした?って、ケントさんって何センチですか?」



若菜が馴染んだら終わりだ!!



俺はコイツらになんの思い入れもねぇし、仲良くする気も…。



「なぁ、卒業したら戻ってくんの?」

「関係ねぇだろ」

「俺らこの辺の育ちで家継ぐから。戻ってくんならマジで大歓迎なんだけどなぁ~」

「…………」

「楽しくやろうって話しをしてんの」



なぜが地元を熱く語られた。



元気なヤツら…。



昔と違うのは、若菜がいて、俺がこの場所に受け入れられてるということ。



月日が経つのは早い。



俺も言葉は覚えた。



「深山が来た頃、話しかけたらフランス語で返ってきたからマジでどうしたらいいかわかんなかったんだよなぁ~」

「ケントさんってフランス語話せるんですか!?」

「目は青いし言葉わかんねぇしで、敬遠してた俺らが悪かった」



謝られた…。