ん~、足りないって顔。



「なに?」

「それは意地悪?」

「別に意味はないけど」

「バカ悠大…」

「ルカからきなよ」



女からキスされるなんて、今まで考えたことなかった。



少し恥ずかしそうにキスしてきて、拗ねたように目を反らす。



カワイイなぁ~。



「ルカって、俺のこと好きなの?」

「うっさい…」

「たまには聞きたいじゃん?」

「好き…だよ…?」

「ルカ~~~!!」



抱きしめると控えめにカラダを預けてくる。



好きだなぁ、ルカの華奢な感じ。



「悠大に抱きしめられると帰りたくなくなる…」

「んなぁ!?」

「ずっとこのまま抱きしめられてたいな…」



たまに素直になるのはヤバいって。



帰りたくないって言われても困るよ~…。



金もないしなぁ…。



「悠大、大好き…」



ダンスより夢中になれることが目の前にある。



誰もいないし。



「まず、ベッドに移動しようか」



今はダンスより、ルカに夢中です。