【悠大】



やっとやっと夏休み。



後半はよっさんが別荘に連れてってくれるらしい。



楽しかった合宿が終わってすぐ、夏本番。



「悠~…、俺溶けるぅ~…」

「ケントさんのTシャツデカ~。でもカッコイイよな~」

「悠大~…」

「うるさいよ、陽。溶けられるなら溶けてみろよ」

「窓閉めろ!!エアコン様~…」



洗濯物を庭に干してる俺に文句を言う陽。



たまには換気しなきゃダメだろ~。



暑すぎて外で踊る気になれないし。



「陽、どっか借りられるダンススタジオねぇかな?」

「窓閉めて、僕にアイスをくれたら教えてあげます」

「もう少し待ってなさい」

「悠大のバカ~…」



陽、相変わらずチャラい。



暑いと言って、前髪を結んでる。



ちょんまげ陽…。



白咲が見たら喜びそうな…。



「はい、アイス」

「ん~!!駅裏に貸してくれるダンススタジオあるよ~。結構デカいビル。バンドマン多いけど」



よし、借りよう。