バイトがあり、若菜に会わない日、久しぶりに上条が俺の前に現れた。



「遊ぼ」

「消えろ」

「ヒマだぁ~!!」



コイツなら、いろいろ聞いても大丈夫か?



元カノをエロく育てたのはお前だろ?



「上条、俺は童貞だ」

「はぁ!?ケンちゃん、マジで?」

「どうすりゃいいのかわからん」

「プッ!!ヤバい、マジ…ギャハハハハ!!」



仕事前に少し寄り道。



それにしても笑いすぎだろ。



「手っ取り早く、教えてくれる女派遣する?」

「それはイヤだ。裏切ることはしない」

「でも俺って自分勝手だし。むしろS?痛い顔とか見ねぇと気分乗んねぇからな~」

「痛い…」

「ケンちゃんには刺激的すぎて言えないようなこと、ルカにいっぱいした。あの悠大とかってヤツで満足してんのかね~」



レベルが高すぎて全く着いていけなかった上条の話し。



やっぱり俺は俺と若菜のペースでいいと思った。



手探りで、ゆっくり進んで行こう。