その日、若菜を家に送ってからボーッとしてた。



キスの先を考えたら、もっと若菜に触りたくなって。



でも、どうすりゃいいのか…。



「何考えてんスか?」

「好きな女に触りたくなるのは普通だよな?」

「えっ、ケントさんがエロいこと考えてる…」

「うっせ…」



俺だって男だ。



好きな女とほぼ毎日部屋にこもって、何も思わないわけないだろ。



「触りたくなりますけど、俺の場合はあっちも触ってくるしなぁ…」

「は…?」

「彼女、見かけに寄らずエロいんスよね」

「羨ましいな」

「あははっ!!ケントさんが普通に悩んでてウケる。陽がニヤケてますよ~」



悠大の視線の先にはニヤニヤしながら俺を見てる陽がいた。



コイツにだけは聞かれたくなかった!!



「童貞くん、レクチャーしてやろうか?」

「てめぇは死ね、陽」

「もしかして知識なさすぎて失敗するタイプ~?お勉強しないとね~」



頭にくる。



知識ってなんだよ。