きっと、俺の本来の姿なんだと思う。



ベタベタすんのも、すぐ口にするのも。



「合宿だけど、心配しないでね、スミレ」

「それはムリです。陽ちゃんの今までの行いがあるから、信用はできない!!」

「別にいいけどね」

「いいの!?」

「だって、スミレしか触る気ないし。自分がわかってるからいいの」

「卑怯だよぉ~…。安心させて騙すの?」



騙さないって。



こんなに好きなのに。



「夏休み、よっさんが別荘連れてってくれるっつーから、スミレも一緒に行こうね~」

「いいの!?」

「いいの~。じゃ、帰ろうか。今日のメシ当番、悠大だし。心の準備しなきゃ」

「マズいの?」

「マズくはないけど、たぶんカレーだから食い飽きたぁ~」



俺は俺の周りを守る。



そんな人生も、きっとアリ。



「陽ちゃん」

「ん~?」

「だぁい好きぃ~」

「俺も大好きぃ~!!」



生きてるのが楽しいから、誰にも迷惑かけないように、これからは引きこもらないように努力することにした。