ラブハンター

甘いモノのが好きな俺に、秋山がよくいろんなのを買ってきてくれたから。



「スミレはどんなの食ってた?」

「その辺で売ってるお菓子…」

「うまいじゃん」

「こういうお店のケーキとかは滅多に食べられなかったなぁ…」

「逆に俺はそういうの知らないで育ったし。学食の安さにビビった~」



今は普通の感覚だけど。



よっさんが俺たちにメシを作らせたりするのも、社会を知るためっぽいから。



おかげで普通の金銭感覚です。



「あたし、普通すぎて陽ちゃんに捨てられたりする?」

「普通じゃねぇから。宇宙人じゃん、スミレ」

「なんでぇ!?」

「カワイすぎ~。本当は人間じゃねぇだろ」



赤くなって飛びつくスミレが大好きだ。



じゃ、テストも終わったのでいただきます。



食いかけのミルフィーユを無視して、スミレを抱っこしてベッドに運んだ。



「好き…?」

「超好き。俺、スミレ大好きだよ」

「あたしも陽ちゃん大好きぃ…」



カスタード味の甘ったるいキス。