そして連れてってあげたいもうひとり。



よっさんに陽の実家の場所を聞いた次の日、1年のフロアにやってきた。



「白咲ってこのクラス?」

「悠大先輩っ…白咲なら…今呼びます!!」



えぇぇぇぇ~…。



なんで俺、後輩に怖がられてんの…。



おおよそ、予想はできるけどさ…。



本当の俺は超優しいんですけど~…。



「悠大先輩…」

「陽からなんか連絡あった?」



今にも泣きそうな白咲は首を横に振った。



そうか、可哀想に…。



つい頭を撫でたら顔を上げて。



「陽んち、行ってみようと思うんだけど。一緒に行くか?」

「陽ちゃんの…?行きますっ!!」

「じゃ、放課後下駄箱で待ってな」

「ありがとうございます!!」



白咲には連絡してやれよなぁ~…。



カワイイ彼女、泣いちゃうぞ。



「ルカ、今日行くから」

「行ってらっしゃい」

「白咲も一緒だけど、ふたりで行っていいわけ?」

「い、行けばいいじゃん…」



ルカが妬いてる~!!



レアすぎて抱きしめたい…。