そんな悠大と別れ、学校に向かった。



俺の進路は相変わらず決まってない。



俺の中で学校は、ただ通うだけの場所だ。



群れもせず、誰とも関わらず。



授業に出て勉強をする。



最近はケンカをふっかけてくるヤツすらいなくなった。



もちろん、昼メシもひとり。



学食で、目が合ったヤツは何も言わなくても席を譲ってくれる。



俺を怖がり、あっちも俺と関わろうとしない。



「オイ、邪魔」

「あっ、ごめんなさい!!」



女も慌てて、俺を見る目は恐怖に満ちている。



普通に言っただけだろ。



「深山先輩って迫力すごい…」

「見た目はかっこいいのになぁ~」



若菜は俺をわかってくれるから、それだけでいい。



ほかのヤツにどう思われたってかまわない。



早く授業が終わることだけを考えてる午後の授業。



放課後になればすぐに学校を出る。



向かう先はいつもの公園。



「ケ~ンちゃ~ん!!」

「上条っ…」

「ヒマだから遊んでくれよぉ~」



うっざ…。