いつもは自分勝手な行為はしない。



できれば相手にも気持ちよくなってもらいたいから。



こんな風に誰かを抱くのは初めてだ。



心の中で謝りながら、何も考えないようにスミレのカラダに集中。



「ふぅ~…」



時折、耐えてるように見えたスミレは何も言わなかった。



ごめん、スミレ…。



「んなぁ~…」

「あははっ!!スミレ、髪ボッサボサ」

「治してくださぁい…」



服を着てベッドに座ってぽけ~っとしてるスミレの髪を治してやった。



頭小さい…。



そのままもたれ掛かってきたスミレは軽い。



「先輩の夢ってなんですかぁ?」

「なんだろ。普通の生活?」

「先輩のことだからアイドルとか言い出すのかと思いました」

「それいいかも~!!スミレの夢は?」

「今のとこ、ズット先輩の近くにいることでぇす」

「好きだね、俺のこと」



振り返り、ニッコリ笑って抱きついてきた。



癒される…。



大好きだよ、スミレ…。