何だ今の…。



俺、どうしたらいいんだよ…。



「あっ、ケントさん。帰ったんスね」

「ん」

「病院行ってきたんスよ。医者に褒められた」



そう言って照れる悠大。



その後ろから控えめに顔を出した女。



えっ…?



「上条のっ…」

「深山…ケント…」

「は…?悠大っ…」

「レオとは別れた。もう関係ない」



フられたとか言ってたけど…相手が悠大?



まさか悠大の大けがって上条が?



なるほど。



上条がやったなら、悠大の重傷具合に納得。



「斎藤と知り合いだったんスか」

「いや、顔見知り程度…。上条…大丈夫なのか?」

「今んとこレオ先輩からはなにも」

「フられたって言ってたけど。まさか悠大が…」

「フられた…。そうスか。ケントさん、彼女来てんでしょ?」



あぁ、そうだった。



ムラムラしたから部屋出たんだった。



部屋戻ったらまたムラムラすんのか…。



何かしたら泣かせそうだ…。