ラブハンター

今日は若菜とゆっくりするから絶対ダメ。



なのにコイツもコイツでかなり強い。



「若~、5分」

「もう終わりかよぉ~…。痛いじゃん」



いや、俺も痛い。



今日は引き分けってことか…。



「じゃあな」

「またね、ケンちゃん」

「気持ちわりぃんだよ、テメー」



なんか寂しいヤツ。



アイツも友達っていないんだと思う。



周りは上条に怯えてて、きっとまともにケンカすんのなんか俺くらい。



血の混じったツバを吐き、その場を後にした。



とりあえず…走る!!



走って走って、やっとついた公園に若菜はいた。



「ケガっ!!どうしました!?」

「ライオンとじゃれてきた…」

「なんですか、ソレ…」

「ごめん…」

「手当してあげます。行きましょう」



ちょっと怒ってる?



そんな若菜は初めてで、なんかいい。



見たことない顔を見れるのは、どんな顔でも嬉しい…。



口数の少ない若菜と家に帰り、自分の部屋に入った。