ラブハンター

待ち遠しかった放課後、急いで学校を出た。



「深山、最近遊んでくんねぇから。来ちゃったじゃん」

「んなヒマねぇ」

「相手しろよ。最近女にフられたばっかりで超イライラしてんの」

「知るか」



コイツは1年の時からずっと俺に絡んでくるヤツ。



学校が違うし、住む世界も違うのに。



たぶん、気に入られてるんだと思う。



前に言ってた、強いヤツが好きだって。



たまに連れてきてた女も気の強そうなヤツだったのに。



フられたのか。



「なぁなぁ、マジで。俺らオトモダチじゃん?」

「誰と誰が?」

「俺と深山」

「関わる気ねぇから」

「もう勧誘はしねぇって。本当はお前のこと超欲しいけど」



かなりでかい組の組長の息子だとかで、何度も誘われた。



だけど俺、普通に暮らしたいし。



なので無視。



「5分だけ!!」

「わかった、5分で沈める」



上条 レオ。



相当悪いことしてるって噂。



でも俺はコイツに負けたことがない。



上条の取り巻きが見守る中、思い切り殴り合う。