頭熱…。



マジでバカか。



「送ってく」

「ヤダよぉ…。デートするのにぃ…」

「そんなんで待たれても超迷惑」

「はぃ…」



強く言ったからなのか?



珍しくおとなしい。



トボトボ後をついてくるのはいいんだけど…。



「俺…白咲んち知らねぇじゃん!!こっちで合ってんの!?」

「逆です」

「…………はぁ?」

「もうダメ、歩けないです…」



オイオイ…、早く言えよ…。



ってかマジでっ…。



その場にしゃがみ込んだ白咲の顔はさっきより赤くて。



息が荒い。



「うちくる?近いし」

「行くぅ…」



白咲の熱い手を握り、家まで連れ帰った。



とりあえずベッドに寝かせてやる。



「熱いからお布団いらなぁい…」

「ブレザー脱がせてやるから。薄いのくらい掛けて寝ろ」



よっさんが帰ってきたら車で送ってもらお…。



それにしても…こんなになるまで楽しみにすんなよ…。



白咲の寝顔を見てた。