どくんどくん ~SPRING SNOW~

怒ったのかな?

「ハルに話して、ハルは私から離れるかも知れない。そうなったらどうしてくれる?ハルは責任取れる?」

店にかかってるオルゴールの曲がとても切ない。

「ユキ、怒らせたならごめん。でも、僕をそんな風に思うな!僕を信じて。」

ユキの手を握った。
冷たい手だ。

「・・・信じてないわけじゃないの。でも、隠さなかったら私じゃなくなる。今までも、話して離れていった人が何人もいる。人間ってこわい面もあるんだってわかった。」

どんな悩みがあるのかと僕は想像した。


頭の中でいろいろな景色がグルグル回ってた。