学校帰りに、コンビニでユキを待つ。

「ごめんね、ハル~!あ、何の雑誌見てるの?エッチな本?きゃ~!」

かわいい顔してなんてこと言うんだ・・

でも、そんなユキが好きだ。

「ばか!見てね~よ。そんなの興味ないって。ってそれは嘘だけど。」

「ケーキ屋さん行かない??ポイントカードたまったからケーキひとつタダなんだ!」


そう言いながら、僕の腕をつかんだ。

こんなささいな事にまだドキドキしちゃう僕っておかしいのかな。

ピザまんに夢中なユキ。

あんまん派な僕。

最近は、歩いて登校する日を決めている。

寒い中、くっついて帰ることがすご~く幸せ。

「ケーキどれにする?半分こしてくれる??」

相変わらず優柔不断なユキに僕は言う。

「じゃあ、モンブランといちごタルト!!」

ユキのケーキランキングの1位と2位くらいもう覚えた。

「ユキの家に行きたい。卒業アルバムとか見ながらまったりしたいな~。」

ここから、家族の話につなげようという僕の作戦だ。

「ハルの家にも行ってないのに。私の部屋でオオカミになられたら大変だもん。私のベッド真っ白だからダメ!」

もう!!また僕を刺激するようなことを・・・